パルスオキシメーター

昨年の7月頃から、パルスオキシメーターを使っています。
指先に挟むことで、皮膚の表面から動脈血液の酸素飽和度(SpO2)を測定する機器で、家庭用のものが出回っています。
以前から主に高齢者や肺疾患がある方などの健康管理で使われています。
最近多くの人が知ることになったのは新型コロナ感染症の流行からです。家庭で肺の健康状態をモニターするために有効なことから、よく購入されているようです。
新型コロナ、気づかぬうちに重症化する「サイレント低酸素症」 - ナショナル ジオグラフィック https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/051300289/?P=2
このSpO2の基準値は、見る文献によって様々あるのですが、おおむね95〜100%が正常ということで、以下のページでは96〜99%が正常、90%以下で呼吸不全と書いてあります。
Q30 パルスオキシメータとはどのようなものですか? − 日本呼吸器学会 https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=139
この機器を昨年から使い始めたのは、鍼灸前後でSpO2がどう変わるのかを確認するためです。
肺疾患への鍼灸治療の事例報告がたくさんあり、自分でも数字を見てみたかったのです。
いつも鼻づまりがきびしく息苦しそうな方の測定では、鍼灸前で90%、鍼灸後で97%となりました。
ものすごく鼻が通ったようには見えないのですが、SpO2は上がっていました。
スッキリした!とおっしゃっていたそのスッキリ感は、バンバンだった背中や後頸部の硬さがとれて胸郭に動きが出てきていたから、呼吸がしやすくなったからなのか。
喫煙者は非喫煙者よりもSpO2が低めだし、定期的に鍼灸に来られている喫煙者の方は一番最初の頃に比べると数値が高くなってくることも確認できました。
数字として目に見える変化を確認できることがあると、納得しながら施術を続けられる。
まだ経験が浅いものとしては、ありがたいツールであります。
自分の場合、多少鼻がつまって息苦しいかな?というときでもあまり変わらなく、どちらかというと季節によって変化があるように見えます。