梅雨の養生

日本には夏の前には梅雨という湿気がきびしい時期があります。
この時期は湿度が高く、食欲がなくなり、だるくなりがちです。これは、東洋医学でいうところの「湿邪」が旺盛になっていることから来る症状です。
厳しい湿気は消化機能に影響を与えやすく、また、体内に水をためやすく、体や頭が重くだるく感じる、などの症状がでやすくなります。
これらをコントロールするために、湿気をなるべく避けるような衣食住を心がけたいものです。
梅雨の食養生
消化機能に関係する「脾・胃」に効果があらわれるといわれる、この時期に出回る食材を中心にリストアップしてみます。なにごとも過ぎたるは及ばずがごとし、旬の食材を適度に楽しんで食べましょう。
[平]かつお、牛肉、豚肉、
[温]生姜、にんにく、しそ、パクチー、ローズマリー、ナツメグ、納豆、かぼちゃ、さやえんどう、そらまめ、新玉ねぎ、アジ、いわし、たこ、鶏肉
食欲不振の人には、
[熱]とうがらし、花椒
熱がこもっている人に
[涼]そば、大麦、豆腐、セロリ、鴨肉
[寒]セージ
また、梅雨から夏にかけては特に食べ方にも気を配るとよいです。
水分を体内にためやすいのは「塩分が強い味付け」(むくみますよね?)、「甘いもの」。
水分を外に出すことを邪魔するのは「冷たいもの」「生もの」「脂っこい食事」です。
冷たいおそば、そうめんがおいしくなる季節ですし、家にいることが多くて手軽に作れる昼食として活躍しだします。
温かいスープを一品つける、生姜・ネギ・シソなど温める系の薬味をふんだんに使う、氷は使わないなどの工夫をしてみてください。
また、讃岐うどんの「ひやあつ」のように、麺は冷たくしめて、つけだれは温かく食べるというのもおいしいものです。
ひやあつうどん ー 日本の食べ物用語辞典
https://japan-word.com/hiyaatsu-udon
梅雨の衣服
湿気がこもらない、乾燥しやすい服装がよいです。
ユニクロのエアリズムのような下着、風通しのよいニット生地、などでしょうか。
ばふっとした綿のワンピースは涼しそうではありますが、吸い取った汗をさらっと乾かしてくれるエアリズムのような下着をつけるかつけないかでかなり涼しさが違います。
梅雨の住環境
「一般に湿度を10%下げると体感温度は1度下がるといわれます。」とのこと。
除湿機・エアコンの除湿モードがあれば積極的に使っていくことをお勧めします。
除湿をしているのに室温が上がってしまうんだけど…… ー 三菱電機
https://www.mitsubishielectric.co.jp/club-me/nursecall/0606/
冷房と除湿、どう使い分けるのが効果的? ー ダイキン
https://www.daikin-hvac-tokyo.co.jp/column/trouble/%E5%86%B7%E6%88%BF%E3%81%A8%E9%99%A4%E6%B9%BF%E3%80%81%E3%81%A9%E3%81%86%E4%BD%BF%E3%81%84%E5%88%86%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8C%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E7%9A%84%EF%BC%9F