最近眠れなくなっている気がする…今は夏【睡眠と季節の関係】

季節によって睡眠の長さは異なり、その長さは日の長さから影響を受けます。
季節による睡眠の長さの違いがある。夏が短く、冬は長い。
日の長さが長いほど睡眠時間は短く、日の長さが短いほど睡眠時間は長くなります。
季節では秋から冬にかけて睡眠が浅くかつ長くなり、最も日の短い12月〜1月に最長になります。
春から夏にかけて短くなり、最も日の長い6〜7月の初夏に最も短くなります。
夏の最短の時と、冬の最長の時との差は30分ほどです。
参考:どのくらい眠るのがよいかを知る - 養命酒 https://www.yomeishu.co.jp/health/mibyou_prevention/suimin_change/p5.html
毎年冬が眠い、という人は
毎年秋から冬にかけての期間に過眠してしまい、春夏には何事もなく正常な状態になるというタイプの人がいます。
この場合には日照不足によって生じる生体リズムの異常ではないかと推測されています。
他に、過食、体重増加、抑うつ気分、意欲低下などの症状があれば、いわゆる「冬季うつ」が考えられます。
これはいまでは、動物の冬眠にあたるのではないかと考えられています。
冬の日照時間が短い北欧の冬期うつの治療で使われる光療法のように、毎日一定時間光にあたることで改善されることがわかっています。
睡眠に関する四季の養生
東洋医学の2000年くらい前の古典の書に四季の養生が書かれており、その中で睡眠について書かれている部分を抜粋します。
春は、人々は夜更かしすることなく早く床に入り、朝は早く起きでてゆるやかに庭を歩くようにする。
夏は、夜更かしすることなく、朝は早く起床し、陽の長いのに倦むことがないようにする。
秋は、早く寝て早く起きることが、ちょうど鶏の寝起きのようであるべきだ。
冬は、早く寝、朝は遅くまで床にあって日が昇ってから起き、寒気に損なわれないようにしなければならない。
素問 新釈・小曽戸 丈夫
春夏は日が長くなってくることにまかせて、夜更かしをしないようにするように、
秋冬は早寝するように言われていて、特に冬は早寝・遅起きで長い睡眠が推奨されています。
先に書いた現代でわかっている睡眠の仕組みと、2000年前の養生が重なりますね。