たっぷり昼寝してしまった、休日に寝だめしているなど【寝すぎ問題】

眠りコアラ

休日にお昼を食べた後に気持ち良くなってたっぷり昼寝してしまった。

時間があるときに寝だめをする。

これらは日常の夜の眠りの質の低下につながるということの説明をしたいと思います。

睡眠の質と量は、眠りにつくまでに連続して起きている時間の長さで決まる

生物には、身体の内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする性質があります。

睡眠不足になれば、それを補おうという働きをします。

起きている時間が長く睡眠不足になったときには、その日の夜の早い睡眠サイクルで深い眠りが多量に出現し、不足分を質で補おうとします。

7時起床、昼寝をせずに23時就寝ならば、連続覚醒時間が17時間。

5時7911131517192123

7時起床、15時からお昼寝2時間、23時就寝ならば、連続覚醒時間は6時間。

5時7911131517192123

同じ起床時間と就寝時間でも、お昼寝をはさむと連続して起きている時間が中断され、短くなってしまいます。

よって、23時からの睡眠はお昼寝なしだと連続覚醒時間17時間相当の深い睡眠がとれ、

お昼寝した日には連続覚醒時間6時間相当の浅い睡眠になります。

そうは言っても昼眠いよ!という人は、20分の昼寝を

午後に一時的に眠くなるのは、体内時計リズムと関連した現象と考えられています。

その一時的な時間帯を乗り越えれば眠気は覚めてきます。

昼寝をするなら、昼食後から15時までの間で、20分以内に済ませましょう。

睡眠サイクルにおいて、どっぷり深い睡眠に入る前に目を覚ますことがコツです。

未来のための「寝だめ」はできない

「忙しい来週のため」に、お休みで時間がある日曜に2~3時間早く眠って寝だめしよう、ということはできません。

睡眠の質と量は、連続して起きている時間に関係する、と先に書きました。

眠る時点までの連続して起きている時間から、必要とされる量と質の睡眠が満たされると、あとは浅い眠りとなり、必要以上の質と量を得ることはできません。

眠くないのに早く布団に入ると、眠れない時間が長く起こる、眠れたとしてもいつもの就寝時間よりも前倒しになるだけでいつも以上に長く深い睡眠は望めないという結果になり、その次の日の睡眠に差し支えが出る可能性があります。

結果、週末と平日の濃淡がある睡眠よりは、毎日規則正しい時間の就寝・起床の方が睡眠の質と量には良い影響を与えます。

taakko

北海道出身、アラフィフ鍼灸師。会社員生活を経て、40代で鍼灸師に転身しました。東京都千代田区の九段下、吉祥寺、練馬区などにて活動しています。 経絡治療という心身にやさしい日本鍼灸をベースに、14歳から92歳まで幅広い方を、食べる、眠る、動くことをスムースにできるようサポートをさせていただいてます。 ホランド理論の職業興味検査では現実的タイプ・研究的タイプ。好きなツボは三陰交、好きなヨガポーズはしかばねのポーズです!