夜中や朝早くに目が覚めてしまう【中途覚醒・早朝覚醒】

不眠症の中で、夜中に睡眠途中で何度も目覚めてしまう・目覚めて眠れないのが「中途覚醒」、
朝起きようと思う時間より2時間以上早く目が覚めてそのまま眠れないのが「早朝覚醒」です。
睡眠の途中で目覚めてしまう、中途覚醒・早朝覚醒の原因
考えられる原因は、基本的に不眠症に同じです。ご参照下さい。
眠りが浅いと一度眠りに入っても途中で目覚めてしまうようなことが多くなります。
以下に、中途覚醒・早朝覚醒で特徴的なことを挙げます。
年齢的なことで、睡眠の途中や早朝に目覚める
年齢を経るとともに、浅い睡眠の時間は大きく変わらないのに、深い睡眠(深いノンレム睡眠やレム睡眠)の時間が短くなることがわかっています。

深い睡眠が少ないと眠りが浅くなり、途中で目覚めてしまうことが多くなります。
また、体内時計が前にずれやすくなるため布団に入る時間自体が早くなり、睡眠時間が短くなることと相まって、早朝に目覚めるということもあります。
日中の強い眠気や、倦怠感など、早朝に目覚めること以外に日中の生活に差し支えがある症状がなければ、深刻に考えなくて大丈夫です。
ストレスの影響で、睡眠の途中や早朝に目覚める
また、ストレスがあると、交感神経が優位な状態が続いていて寝付けたとしても睡眠が浅くなり、途中で目覚めてしまうことがあります。
アルコールの影響で中途覚醒
アルコールが体内で分解されるときに発生する物質(アセトアルデヒド)が、深い睡眠への移行を阻害し、浅い睡眠が長く続いてしまいます。
その結果睡眠の途中で目が覚めてしまいます。
寝付けないときの寝酒は、寝付きには効果がありますが中途覚醒の原因となること・睡眠の質の低下につながるのでお勧めできません。
東洋医学的には、中途覚醒・早朝覚醒はこう考えます
不眠そのものは、精神活動をつかさどる「心」の不調が関係すると考えられています。
ストレスで眠りが浅くなり夜中目覚める
ストレスによる中途覚醒は、感情の動きを調節する「肝」の不調が、精神活動をつかさどる「心」という部分へ影響して起こると考えます。
「心」は熱を嫌う性質を持ちます。
「肝」の気の流れがずっと同じところで滞っているうちに熱を発生し、それが「肝」のご近所にいる「心」にも伝わって熱せられることにより不調となり、夜中に目覚めてしまいます。
年齢とともに朝までずっと眠れなくなってきた
「腎」に貯蔵されていて年齢とともに消耗していく生命のエッセンスや、そこから生まれる血、潤す成分などが消耗されて、「心」の熱を収められず不調となり、睡眠の途中で目覚めてしまいます。
エネルギー不足で、睡眠の途中に目覚める
消化の調子があまり良くない人の場合、飲食物を消化して身体に取り込む「脾」の機能が不調でエネルギー不足となり、「心」への血や潤す成分の供給が足りなくて目覚めてしまいます。
朝まで眠るため、自分でできるセルフケア
過ごし方などは、入眠障害と基本的に同じです。
以下のページを参考にしてください。
早朝覚醒への対策
体内時計の仕組みは、朝の光を浴びてから14時間目以降に眠気が生じるようにできています。
朝早くに目覚めたとしても早朝に光を浴びることを控え、8:00以降に日光をしっかり浴びるようにすれば、夜の入眠時間が後ろ倒しにすることが望めます。
中途覚醒・早朝覚醒にオススメのツボ
夜中に目覚めた時に気をつけること
途中で目覚めた時に、明るくしない
光を見ると目が覚めていきます。電気を点けたり、スマホを見たりしないほうが良いです。
時計を見ない
もともと眠れないことが気になっている人の場合、時間をみるとなおさら気になってしまい目が冴えてしまいます。
このような人は、時計が見えないような環境づくりをしておきましょう。