寝ている時にこむら返りが!【睡眠時の足のつり】

寝ている間のこむら返りが起こり、痛くて驚いて目覚めることがあります。
こむら返りとは、ふくらはぎに起こる筋肉のけいれん・足がつる状態のこと。
これらの原因と、予防、対処法について書きます。
考えられる原因
健康な人の場合
原因疾患がない人の場合には、冷え、疲労、熱中症などでこむら返りが生じることがあります。
筋肉の細胞は、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど様々なイオンの作用により反応します。
このイオンバランスがくずれることにより、筋肉のけいれんが起こります。
イオンバランスがくずれる原因は、汗をかくことで水分が不足したり、冷えたり筋肉の柔軟さが足りなくなることで血行が悪くなったりといったことが考えられます。
原因が他の大きな疾患の場合もある
神経や筋肉や血管の疾患や、代謝異常などが原因のことがあります。
連夜こむら返りにより目覚めてしまって日中疲れが抜けないなど、生活に支障が出るくらい頻繁に続くようでしたら、医療機関にかかってチェックしてもらってください。
このページでは、疾患がない健常者の場合に起こるこむら返りについて書きます。
比較的起こりやすい人は
中高年の筋肉量が少ない人や筋肉が硬くなっている人、妊娠することで足の血行の悪化やイオンバランスに変化がある妊婦さんに起こりやすいです。
予防
就寝前にふくらはぎのお手入れを
就寝前に足の後ろ側の筋肉のストレッチをして、あらかじめ柔軟にしておきましょう。
また、ふくらはぎのツボ押しもおすすめです。
また、硬くなった筋肉には鍼灸が有効です。
日頃からのお手入れにご検討ください。
カフェインなどの刺激物は避ける
カフェインは血管を収縮させる働きがあり、血行への影響があります。
ふくらはぎを冷やさない
ふくらはぎを冷やすと、血行が良く無くなります。
長ズボンのパジャマやレッグウォーマーを着用して、冷やさないようにして寝るようにします。
また、寝る前のお灸で足を温めるのもよいでしょう。
起こったらどうする?対応方法
こむら返りが起こったらすぐさま、ふくらはぎを伸ばしてあげる(膝を屈伸、足指を頭方向にひっぱる)ことで軽快します。
漢方では芍薬甘草湯がよく用いられます。即効性があります。