月経周期不順の治療

月経不順を知るためには、まず、正常な月経について知っておく必要があります。

  • 月経周期日数:25~38日(望ましいのは28~30日)
  • 変動:6日以内
  • 卵胞期日数: 17.9±6.2日
  • 黄体期日数:12.7±1.6日
  • 出血持続日数:3~7日(平均5日)
  • 経血量:20~140ml(平均40ml程度)

この範囲から外れると月経異常です。

中でも月経周期日数に着目すると、

  • 頻発月経…24日以内(周期日数が短い=生理が頻繁にくる)、
  • 稀発月経…39日以上3ヶ月未満(周期日数が長い=生理がなかなか来ない)
  • 続発無月経…3ヶ月以上停止

とがあります。

月経はエストロゲンとプロゲステロンなどの女性ホルモンに支配されており、正常な時期に適切な量が分泌されることで、排卵→月経となります。

ホルモンは血液に乗って全身へ運ばれる物質であり、子宮の血流がupすることがよい影響を与えると考えられ、鍼は子宮の血流upにつながります。

鍼灸によって月経周期の改善をみているという試験例が複数発表されており、どの試験も月経3周期・1周期につき2~4回程度の治療を行なっています。

病院へ行けばクロミッドやピルなどの服用で周期を調整することをしますが、鍼灸では何か外から加えることではなくご自身の身体の力を引き出すことで調整しようとする治療です。

また、随伴するほかの症状(足の冷え症状など)がやわらいだりします。

治療例

30代女性、20代前半から生理が半年に1度の稀発月経でした。

病院では「妊娠の予定がないならこのままで様子を見ましょう」と言われていました。

こちらのはりきゅう治療では、生殖や気に関わる経絡と、気血を調整する経絡を調整することを重視し、下腹の硬い部分を和らげるよう治療をしました。

そうしたところ、1回目の治療の2週間後に生理がきました(治療の後に排卵があったと考えられます)。

その後も半月に1度を3ヶ月、その後は月1回の治療により、それまで年2回だった生理が年8回までになりました。

治療終了後も、ペースは変わらず続いています。